当院の超音波検査の特徴
当院の特徴として高度な医療機器の導入と実践がありますが、当院は超音波機器も最新鋭の機器を導入しています。当院の院長は、消化器病(お腹の病気)の専門医ですが、その病気を検査し発見する超音波検査の修行も著名な超音波の専門家に師事し、修行してきました。特に自治医科大学臨床検査医学講座にて、さまざまな領域の超音波検査の修行を受けてきました。現在では、長年の診療の功績として日本超音波医学会の指導医・専門医を有しており、精密超音波検査に精通しております。当院では、人間ドックで一般的に行う超音波より、より精密に検査をしています。消化器内視鏡が、消化管の検査であるのに対して、腹部超音波は、肝臓、胆のう、膵臓、脾臓をはじめ、腎臓、尿管、膀胱、前立腺など泌尿器、女性では、卵巣、子宮など婦人科臓器など実質臓器を調べる検査です。特に高度な超音波機器を使用することで、実質臓器のみならず、消化管も内視鏡検査を行わなくても検査可能なものもあります。特に急性虫垂炎や憩室炎、虚血性腸炎などは、腸の炎症性疾患の診断を超音波検査で行う事を得意としています。超音波検査は、緊急で急な症状に対する緊急検査としての超音波検査と検診などで指摘された血管腫や胆嚢ポリープなどのさらなる精密超音波検査と目的は多岐にわたりますが、当院はいずれにも対応しています。超音波検査の最大の利点は、体に負担がなく、安全で侵襲のない検査であることです。超音波検査は痛みや不快感がなく、下剤服用などの準備も必要がありません。ただし検査の目的により当日朝からの食事制限はあります。当院、院長は “CTに負けない腹部超音波検査を目指して”を気概に修行してきました。現在は、CT検査は、機器の発達により超音波検査はCTとは同列では勝てませんが、CTに迫る正確さの追求とCTでは苦手とする細かい部位の描出には超音波検査は有用です。当院は、高いレベルで職人芸的に、超音波検査を行っています。
当院採用の超音波機器は東芝社製(現キャノンメディカルシステムズ社製)のAplio 300であり、クリニックレベルをこえた総合病院向けの超解像度の超音波装置を使用しております。
当院で検査できる検査部位
当院で検査できる検査部位は下記です。
- 腹部超音波検査(肝臓、腎臓、胆嚢、膵臓、脾臓、前立腺、子宮、卵巣など)
肝臓がん、胆嚢がん、胆石症、胆嚢ポリープ、膵臓がん、腎結石、水腎症、前立腺肥大症や前立腺がんなど - 甲状腺超音波検査(甲状腺、唾液腺、頸部リンパ節など)
甲状腺がん、バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)、亜急性甲状腺炎、唾石症、頸部リンパ節主大など - 体表超音波検査(体表の軟部腫瘍(しこり)など)
脂肪腫、リンパ管腫、繊維腫や体表にできる気になるしこりなど
当院は最新の超音波検査により、お腹の病気はもちろん、甲状腺がんの精密検査も可能です。血流をカラードップラーやパワードップラーにて描出することが可能で、通常の画像(Bモード画像)の超解像度での診断のほかに、血流の有無で精密な検査が可能です。
- 一般検診として
- 病気の精密検査として
- 一般の人間ドックで要精査となった方でより詳しく検査が必要な方
超音波検査症例写真
腎臓がん
超音波の画像(Bモードの画像)
中央のカーソル付近が腎細胞癌です。
パワードップラー法にて腫瘤(病変部)の中に微細な血流を検出出来、腫瘍内に腫瘍血管が発達して腎細胞癌と質的診断が可能です。
膵臓がん
超音波の画像(Bモードの画像)
中央やや右のカーソル付近が膵臓癌です。
カラードップラー法にて通常の血管には血流を認めますが、腫瘍の中に血流を認めないため膵臓癌と診断出来ます。
甲状腺がん
超音波の画像(Bモードの画像)
中央のカーソル付近が甲状腺がんです。
カラードブラーでの画像。腫瘤(病変部)に血流は認めません。
パワードプラーに変えることで腫瘤(病変部)の中に微細な血流を検出することができます。
パセドウ病
超音波の画像(Bモードの画像)びまん性に腫大していて、内服エコーも不均一です。
カラードブラーでの画像。血流が通常より豊富なことが分ります。
別の角度からの画像。やはり血流が豊富なことが分ります。
この様に全体的に血流が豊富なことでパセドウ病と診断できます。