一般内科の診療
急な症状の病気から、生活習慣病・慢性疾患まで、幅広い内科疾患に対応しています。急な症状の病気では、咳、発熱、頭痛、喉の痛みなど呼吸器疾患、胸痛など循環器疾患、みぞおちの痛み、吐き気・嘔吐、腹痛、下痢など消化器疾患、めまい・ふらつき・立ちくらみなど幅広く総合内科的に診察いたします糖尿病、高血圧、脂質代謝異常症(高脂血症)、高尿酸血症などの生活習慣病、貧血、喘息、肺気腫、不整脈といった慢性疾患の治療やコントロールも患者様のお話をじっくりうかがった上で患者様一人一人の状況に最適な治療を提案させていただきます。ちょっとした不調でも受診することで深刻な状態にならずにすむ内科疾患も多いことから、地域の方が体調や健康について気軽に安心して相談できるクリニックでありたいと考えています。気になる症状や健康に対する不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
風邪(急性上気道炎)
咳、鼻水、喉の痛み、発熱などを起こす感染症の総称で、ウイルス感染によって生じます。インフルエンザのように急激に強い症状が起こることはほとんどありませんが、免疫力が低下していると気管支炎や肺炎を合併して深刻な状態になることもあります。数日しても症状が改善しない場合や、咳などが長引く場合には悪化させないためにも早めに受診してください。
季節性インフルエンザ
毎年、12月から3月にかけて流行する季節性インフルエンザは感染力が強く、放置して重症化すると気管支炎や肺炎、脳炎などを起こすこともありますので、早めに受診してしっかり治すことが重要です。また、予防接種を受けることで、かかりにくくするだけでなく、発症しても重症化を防ぐことができます。
高血圧
血圧が高い状態が続く疾患で、高い血圧が血管に負担をかけ続けることで動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞など深刻な発作を突然起こすリスクが上昇してしまいます。また、動脈硬化が進行すると血管壁が硬くなるため高血圧になりやすく、悪循環を起こして互いを悪化させます。血圧を適切にコントロールすることで、これらの合併症予防や進行防止につながります。まずは減塩、禁煙、節酒、習慣的な運動、肥満解消、バランスの取れた食事などの生活習慣改善を指導していきますが、同時に多くの降圧剤がありますが、その中から適切な降圧剤を選択し一人一人の状況にあった処方をして血圧コントロールをしていきます。
脂質代謝異常症(高脂血症)
血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪といった脂質成分の過剰な状態である高脂血症と、血中の余計なコレステロールを回収する役割を持った善玉コレステロールが不足しているタイプを含めたものを総合して脂質代謝異常症と言うようになりました。脂質代謝異常症では、血管壁内に脂質(LDLコレステロール)が沈着して動脈硬化を起こし血管の狭窄や塞栓を起こしやすくなります。特に女性は更年期から閉経と脂質代謝異常症を発症するリスクが大幅に上がっていきますので、それまで問題がなかった方でも健康診断の結果をしっかり確認するようにしてください。具体的にはLDLコレステロールが140超えたら、服薬治療を含めた治療を考えるのが一般的です。
糖尿病
血液中に含まれているブドウ糖は全身のエネルギー源であり、特に脳にとっては唯一のエネルギー源になります。血液中のブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって細胞に取り入れられます。糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病がありますが、インスリンの相対的不足や働きが低下し(インスリン感受性の低下)、細胞がブドウ糖を取り込めなくなる状態になったものを2型糖尿病といい、日本人に一番多いのが2型糖尿病です。これは体質と生活習慣からなると言われているものです。なお1型糖尿病は、膵臓からのインスリン分泌が絶対的に分泌されないものをいい、インスリン注射の治療が不可欠なものを言います。これは体質によるもので生活習慣とは関係がありません。糖尿病はなぜ治療しないとならないかといえば、単に血中の血糖値がよほどの高値でない限りはすぐには問題にはならないのですが、高血糖は毛細血管から動脈までに大きな負担をかけ、深刻な症状を起こす合併症を引き起こします。その3大合併症が、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症です。日本人の透析の原因第1位が糖尿病性腎症で、また失明の原因、第1位も糖尿病性網膜症です。またさらにこれらの状態がながく続くことで大血管障害である心筋梗塞や脳梗塞などの発症につながります。当院は、院長がもともと総合内科医を目指して修行してきたので、糖尿病の診療も得意とするところですが、インスリン注射の治療が必要な糖尿病は他院へ紹介しています。ただ多くはインスリン注射の治療になる前に血糖コントロールが可能で、新しい糖尿病薬の登場とそれらを適切に使用していくことで、生活の質を落とさず適切な血糖値を維持していきます。
地域の「かかりつけ」クリニックとして
生活習慣病や慢性疾患がない方も、風邪や腹痛など急性症状があった時には近所のクリニックを受診することあると思います。その際「かかりつけ」クリニックを決めて些細なことでも気軽に相談できる状態にしておくと、不調時に過去の診療記録から体質やライフスタイルに合わせたきめ細かい治療が可能になります。また、ちょっとした変化にも気付けるため、重大な病気の早期発見や治療にもつながります。大切なことは、患者様と私医師はじめ、看護師など医療スタッフと常日頃、お互いに顔を知っておくことで、人対人のお付き合いが、いざってときの対応には大事になります。当院では、地域の方が安心して「かかりつけ」クリニックとして受診できる存在でありたいと考えています。当院では、「はっきりした症状はないけれどなんとなく不調」「いろいろな症状があってどの診療科を受診したらいいのかわからない」「流行している感染症の有効な予防法を知りたい」「健康診断の結果に不安がある」といったさまざまなご相談にも対応しています。お話をじっくりうかがった上で適切な検査を行い、より専門性の高い医療が必要と判断された場合には連携している高度医療機関をご紹介して、適切な検査や治療をスムーズに受けられるようにしています。
症状、病気、予防、健常など、お身体に関することでしたら、なんでも気軽にご相談ください。