大腸がん検診で陽性と診断されたときはどうしたら良いですか?
大腸内視鏡検査などの精密検査が必要です。
精密検査で1~2%の方に大腸がんが見つかります。
また、30~40%の方に大腸ポリープが見つかります。
まずは早めにご相談ください。
大腸がんを予防するにはどうしたらよいのですか?
大腸ポリープを内視鏡で切除することで、大規模臨床試験にて、大腸がんによる死亡率が低下することが証明されています。もちろん内視鏡検査を受診することにより大腸がんによる死亡率が著明に低下することも証明されています。定期的な大腸内視鏡検査の受診をお勧めします。
胃カメラではどのような疾患の検査が可能ですか?
上部内視鏡検査、いわゆる胃カメラは、胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などの他に胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、胃ポリープ、十二指腸ポリープ、逆流性食道炎といった良性疾患の診断・検査に有効です。
ヘリコバクターピロリ菌の検査も行えます。
ピロリ菌とは何ですか?
正式にはヘリコバクター・ピロリ菌といって、胃粘膜に感染するらせん状の細菌です。
感染した人すべてではありませんが、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを引き起こします。胃がんや胃悪性リンパ腫の原因のひとつともいわれています。
当院ではピロリ菌検査およびピロリ菌除菌を行っています。
大腸内視鏡検査はどのようなときに行われる検査なのですか?
血便が出た場合、便潜血反応検査で陽性の結果が出た場合はもちろんですが、慢性的に便通異常や腹痛のある方は特に、また、症状のない方でも40歳を過ぎたら大腸の内視鏡検査をおすすめしています。
大腸内視鏡検査とはどんな検査なのですか?
胃の内視鏡と同様、直腸(肛門)から大腸に直接内視鏡(カメラ)を挿入し、腸管内部を観察して検査する方法です。当院では、NBI(Narrow band system)と拡大内視鏡を採用しており、切除前から切除する必要のあるポリープか、そうでないか、良性か悪性かを高い正診率で瞬時に判断します。さらにはそのまま、ポリープやがんの病変部分を切除することもできます。このように、診断能力に優れ、安全でなおかつ治療まで行うことができることからみても大腸内視鏡検査は優れた検査方法といえます。
大腸内視鏡検査は痛いと人から聞いたことがありますが…
「大腸内視鏡検査の良さはわかるけれどもすごく痛そうだし、それに怖い」このような不安をお持ちの患者さんも実際、大勢いらっしゃいます。もちろん、大腸は胃と違い曲がりくねっていますので内視鏡を挿入していく際に多少おなかが張ったり、つっぱったりする感覚を感じられることはありますが、当院では腸を伸ばすことなく挿入する"軸保持短縮法"で挿入し、さらに患者様の苦痛を大幅に軽減するために、必要に応じて検査時に鎮静剤の静脈注射をおこなっておりますので心配されるほどの痛みは全くありません。
検査はどんなふうにおこなわれるのですか?
お尻からカメラをいれるということに、特に女性の方は心理的に抵抗を感じられる方が多いようです。検査のときには、当院で用意しております検査着を着用し、下着は検査用の紙パンツをはいていただきます。検査時には横向けに寝ていただくだけなので、女性の方も恥ずかしい思いをすることもなく安心して検査を受けていただけます。
胸やけ、胸部やのどの違和感、ときに咳があるのですが…
原因不明ののどの痛みや咳などが続くときには、胃液、十二指腸液の逆流によって起こる逆流性食道炎の可能性があります。食道裂孔ヘルニアや胃摘出後などに合併しやすいです。胃内視鏡を受けられた上で、適切な治療を受けられることをお勧めします。
大腸内視鏡では、ポリープを切除出来ると聞いているのですが、痛みはないのですか?
大腸ポリープは、大腸壁の粘膜面より発生してくる病変であり、その粘膜面には知覚神経は存在しません。
そのため、切除の際にも全く痛みを感じる事がありません。ご安心下さい。