下痢

下痢

下痢水分が多い便が、一日に何度も出る状態です。数日で改善する急性下痢、1か月以上続く慢性下痢に分けられます。急性下痢は食べ過ぎや冷え、なにより感染などによって起こっている感染性腸炎によることが多く、細菌が原因の場合には抗生物質による治療が有効です。それ以外の原因で生じている場合は、安静や対症療法を主に行います。下痢がひどい場合や嘔吐をともなう場合には、脱水を進行させやすいので早めに受診してください。特に乳幼児や高齢者は脱水の進行が早いため注意が必要です。慢性下痢は、多くは過敏性腸症候群の下痢型や、命の危険のあるものは、難病指定されている潰瘍性大腸炎・クローン病、大腸がんなどで生じている場合がありますので、早めに消化器内科を受診してください。特に潰瘍性大腸炎・クローン病は近年発症者数が増加傾向にあり、症状がいったん治まっても再燃を繰り返して悪化しやすいため、早期に確定診断を受けて適切な治療を1日でも早く受けることが重要です。

慢性下痢の原因

過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患、大腸がんなどがあります。疾患以外では、薬剤の副作用などが原因で発症しているケースもあります。

下痢の診断・治療の流れ

問診

診療風景下痢の頻度、便の状態、慢性下痢がはじまった時期、症状の変化、下痢になるきっかけ、血便・腹痛・体重変化・発熱などの有無、既往症と服用している薬などについてうかがいます。また、食事や水分摂取、生活習慣、ライフスタイル、特にお悩みの点などについてもご質問します。

検査

まずは、便の貯留の有無や動きを間接的に分かる腹部単純レントゲンが重要です。他に必要に応じて、腹部超音波検査、全大腸内視鏡検査(大腸カメラ)などから必要な検査を行います。炎症性腸疾患や大腸癌など大腸疾患が疑われる場合には全大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が大切です。当院では精度の高い大腸内視鏡検査が可能な最新内視鏡システムを導入し、経験豊富な専門医・指導医が丁寧な検査を行っています。鎮静剤を使って楽に受けられる内視鏡検査を行っていますので、苦手意識がある方も安心して検査を受けられます。

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